「OVER65の街」があったらどうかな?~老人に優しい街~
昨日、電車に乗っていた時の出来事。
停車した駅のホームから乗り込もうとされたご老人が、ホームと車両との段差につまづいてバランスを崩し、車内に転びながら倒れこまれた。
私を含め、周りの人はびっくりして声をかけようとしたけど、お連れの方がおられたのと、直ぐに立ち上がっていたので、そのまま車内は元の様子に戻ったのですが…。
確かにホームと車両の段差は20センチくらいあったように思う。お年寄りには危ないな、と。
そこで以前から時々考えている、ある思いがまた浮かんできた。
「老人が住みやすい街」があったらどうだろうか?
…私、時々思ってしまうのです。
仕事帰り、帰宅するサラリーマンで混雑するバスの中に、お年寄りの方が乗ってこられると、「なんでこんな時間に…。昼間に用事を澄ませばいいのに…。」(←すごく嫌な考えですみません。こんな意地悪な自分がイヤになりますが、そんなこと思ってしまうのです…。)
一方、平日の午前10時頃バスに乗ると、続々と乗り込んでこられるお年寄りのなんと多いことか!!
「私もあと数年後にはこういう生活スタイルになるのか…。」
…と思うと、自分がこの先進んでいく「老後の世界」が、ほんとにイヤだなぁ…と思ってしまうのです。
もっと、老人が堂々と暮らせる街、肩身を狭くして暮らさなくていい街があったらどうだろうか?
よく、「子育てのしやすい街」というのがありますが、アレの「老人が住みやすい街」バージョン。
★★★★
街の住人の平均年齢を70歳と想定。
街は「お年寄り優先」。
・バスは午前~夕方の本数を多くし、夜は少ない。必ず椅子に座れるよう、マイクロバスにする。
・街を走る車は自動運転のみとし、速度は60キロを上限。
・朝早く起きる方を想定して、スターバックスは早朝5時00分からオープン。
・お散歩コースを充実させ、車道と分離。ベンチを多く配置。井戸端会議ができるようなスペースあり。清潔な公衆トイレがあちこちに設置されてトイレの心配なし。ドラクエウォークとコラボ。
・病院と薬局が、街の中心部にあり、ショッピングモールと合体。待ち時間に買い物や食事、カフェを楽しめる。エステやスパ、温泉も。
お年寄り優先なので、レジでもたついても、嫌がられません。
・車椅子や電動カートを利用する人を想定して、各店舗は電動カートが通れるスペースを確保。車椅子に乗ったままコーヒーが楽しめる。
・趣味を楽しめるよう、体操教室、プール、ヨガ、カラオケ、絵画、小物作り、落語、ミニシアター…などなどあり。
・毎日、郊外へ日帰りバスツアーが出発。
・余暇を楽しんでばかりではなく、動ける人は仕事や社会貢献も。公園の草木の手入れ、農作物の育成、キャリアを生かした市民向け公開講座の講演、人生相談、カフェの店員など。働くと報酬が少し貰える。
・ネット生活も充実。TikTokのような動画配信、eスポーツ、UberEATSなどなど。
・街は夜8時にはどのお店も閉まって、静かに…。車の騒音もなし。眠りにつく…。
徘徊しても安全なように、また、泥棒がはいらないように、夜間はパトロールの人がまわってくれて安全を確保。
★★★★★
私がリタイアする頃には、老人に優しい世の中になっていて欲しいな~。
バスの中で、
「お仕事お疲れ様。私は今、元気だから、この席どうぞ。」
な~んて、逆に席をゆずられたりして…。