イタい、と思われているんだろうけれど・・・
買い物に行くので、年末に買ったばかりの黄色のセーターを着て出かけようとしたら、中3の息子が、
「ちょっとそのセーター若ぶってるんじゃない?」
と、ディスってきた。
ハイハイ、そーですよぉ。
若ぶってますよー。
(内心、がーん、ときている·····。)
・・・
私は40代前半の頃、職場の若い子にこんなことを言われた経験がある。
「〇〇さん、キレイなんだから、黒とか地味な服ばかり着ちゃダメですよォ~。もー、お金預けてくれたら私が洋服を買って、コーディネートしてあげたいですぅ~!黒は絶対に着ちゃダメですよっ!!」
「・・・。」
褒められているのか、けなされているのか・・・。
まあ、いずれにせよ、着ている服がダサいと言われていることは明らか。
そーーーかーーー。
私、服が地味なのね。
そういえば、そうかも。
無難に、黒(痩せて見えるし)、グレー、紺、茶系の服が確かに多い。
そういう色が好きだしなぁ・・・。
と、その時、言われたことは結構グサッときたけれど、洋服を変えることはあまりせず、その後もしばらくはそんな色の服を選んでいました。
でもそれからというもの、洋服を選ぶ時には必ず彼女の顔が浮かび、
「黒はダメですょ~~~」と、言われた言葉が、まるで呪文のように聞こえてくるようになったのです。
それでアラフィフの手前くらいから、
「もっと明るい色を選んでみよう!」
と思い立ち、それまで選んだことの無いような、明るいグリーンや、コバルトブルー、パープルなどを、買ってみることにしました。
今まで着たことのなかったような服を買い始めてみると、
「若い時に、もっと好きな格好をしておけば良かったなぁ・・・」
と、思うようになってきました。
若い頃はお金がなかったので、とにかく「合わせやすい服」、「着回しが効く服」ばかり選んでいました。流行りの服などは「来年着られないだろうしなぁ・・・」と思い、手を出せず・・・。
50歳になった今、「好きな色の服」「着てみたい服」を着ればいいじゃないですか!、と、自分に言い聞かせ、いろいろな色を着ています。
傍から見れば、結構若ぶって、「イタい」でしょうなぁ・・・。
でも、「周りからどう思われるか」ということに縛られているのも、もういやだな・・・と、最近いろんな場面で思うようになってきて・・・。
いーじゃないですか。
イタいと思われても。
・・・そういう考え方が、これまた、「イタい」んでしょうけどね・・・。